コロナ禍により、ほぼ緊急事態宣言下にあった東京で暮らす私は、2020年から巣篭りのライフスタイルを継続中、2021年も何が何だか分からないうちに終盤を迎えようとしている。
でも今年は、東京でオリンピック&パラリンピックが開催された。テレビ越しでの観戦では「開催国はどこだっけ?」という気分だったが、時差がなく寝不足にならずに済んだおかげで、いままでで一番、多くの競技を観戦した気がする。…ということで、コロナ一色の2021年がオリンピック開催で、少しは華々しさを取り戻せたのかも…しれない。
例年、8月が終わると大晦日までジェット噴射でもしたかのように時の流れが加速していくのを感じる。恒例のカレンダー制作の準備を始めなくては…。
クライアントさんに年始のご挨拶ついでにお配りしているカレンダーづくりを始めて今回は6冊目の制作になる。今では100円ショップでカレンダーが買えてしまうので「なんで、そんなものをわざわざ作るの?」と聞かれてしまいそうだ。確かに、それはそうなのだが、我々が自由に表現したものをクライアントさんに押し付けることができる唯一の機会がカレンダーなのである。
ここでバックナンバーを少しご紹介。
2017年、2018年に作成したのは、『歴にゃんこよみ』。毎日の日付の下に、その日にあった歴史上のできごとを書き記している。その内容は、作者の勝手なチョイスで、桜田門外の変があったり、コカ・コーラ発売日であったり…。
2019年に年号が『平成』から『令和』に代わるということで、『平成おさらいすごろくカレンダー2019』を制作。
1月から12月までの計12枚で平成を振り返る、というコンセプト。1年が終わったら、イラスト部分を12枚つなぎ合わせるとひとつのすごろくができあがる。
2020年のカレンダーを作っているころは、まさかオリンピック開催が延期になるとは思っていなかった。なんせ、コロナなんていうものも存在していなかったのだから…。
ということで、2020年は『いにゃてんー東京オリムピック小噺カレンダー』を制作。オリンピックにまつわるよもやま話を満載して、気分を盛り上げよう!というコンセプトだったのに…。すべて徒労に終わった悲しい作品である。
2021年からは、一緒に仕事をしている仲間との共作にすることにした。
ここでは、延期になったオリンピックをふたたび登場させる気にもなれず、「面白く楽しく生きていこうよ!」をコンセプトとした『sawa-sawa calendar』を制作。
等身大の私たちを5・7・5の句にのせて、ほのぼのとした1年を過ごしたいとの願いを込めた。(というのは大げさである)
ということで、2022年のカレンダー制作の時期がやってきた。
さあ、どうしようか…。
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